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2026.08.03

  • 豆知識
  • 非常用発電設備

台風シーズン到来!非常用発電機の準備と点検のポイント

台風シーズンに非常用発電機の点検が必要な理由と法定点検の基本

1-1. 台風シーズン前に非常用発電機を点検すべき理由

台風シーズンは、強風や大雨、落雷、飛来物などによって停電が発生しやすい時期です。企業や施設で電力が止まると、照明や空調、通信機器だけでなく、消防設備、非常用エレベーター、医療機器などの重要設備にも影響が及ぶおそれがあります。そこで災害対策の要となるのが非常用発電機です。

 

ただし、非常用発電機は設置してあるだけでは十分とはいえません。長期間動かしていない設備は、いざというときに始動しない、必要な電力を供給できない、途中で停止するといった不具合が起こる可能性があります。台風の接近が予想されてから慌てるのではなく、余裕を持って非常用発電機の点検を行うことが重要です。

 

 

1-2. 非常用発電機が動かない主な原因

始動不能の代表的な原因は、バッテリーの劣化や充電不足、燃料不足、燃料の変質です。さらに、エンジンオイルや冷却水の不足、配管からの漏れ、端子の緩み、制御盤の異常なども始動不能につながります。

 

台風シーズンには、設備内部への雨水の浸入や浸水にも注意が必要です。消防庁の点検基準でも、水の浸透がないこと、換気が適正であること、冷却水や潤滑油に漏れ・汚れ・変質がないことなどが確認項目とされています。発電機の周囲に荷物が置かれていたり、給排気口がふさがれていたりすると、正常な運転を妨げるため、周辺環境も確認しましょう。

 

 

1-3. 台風前に確認したい点検項目

施設担当者がまず確認したいのは、燃料、オイル、冷却水、バッテリー、警報表示、発電機周辺の浸水リスクです。外観に腐食や破損、液漏れがないかを確認し、可能であれば試運転も実施します。試運転では、始動までの時間、異音、異臭、異常振動、排気や換気の状態を確認します。

 

ただし、エンジンが動いたから安心とは限りません。無負荷では正常でも、実際に設備へ電力を送ると出力が安定しない場合があります。停電時に電力が供給される設備を確認し、必要な負荷に対して発電容量が足りているかも確認することが大切です。

 

 

1-4. 非常用発電機の法定点検とは

消防用設備等の非常電源として設置されている自家発電設備は、消防法令に基づく点検・報告の対象となる場合があります。点検は、外観や機能を確認する機器点検と、設備全体の性能を確認する総合点検に分かれます。総合点検では、接地抵抗や絶縁抵抗、始動装置、保護装置、運転性能、切替性能などを確認します。一定の条件では、負荷運転または内部観察等による確認が必要です。

 

対象設備や報告周期は建物の用途・規模などで異なるため、自己判断せず、消防設備士や専門業者、所轄消防署へ確認してください。

 

 

1-5. 自社点検だけでは判断しにくいポイント

日常点検は災害対策として有効ですが、内部の腐食、絶縁性能、発電出力、自動切替機能まで正確に判断するには専門知識と測定機器が必要です。

 

「最後の点検時期が分からない」「長期間試運転をしていない」「警報表示や異音がある」という場合は、台風シーズン前に専門業者へ相談しましょう。早めに非常用発電機を点検しておくことが、停電時の事業継続と施設利用者の安全確保につながります。

 

 

 

非常用発電機の点検業者選び・費用と災害対策のまとめ

2-1. 非常用発電機の点検業者を選ぶポイント

台風シーズンに備えて非常用発電機の点検を依頼する際は、価格だけで業者を決めないことが大切です。まず確認したいのは、非常用発電機の点検や整備に関する実績です。発電機はメーカーや機種、出力、設置環境によって構造や点検方法が異なるため、対象設備に対応できる技術力が求められます。

 

また、消防用設備等の非常電源に該当する場合は、法令や点検基準を理解している業者を選ぶ必要があります。点検後に、実施項目や測定結果、不具合箇所、修理の必要性を記載した報告書を提出してもらえるかも確認しましょう。報告書があれば、社内での設備管理や次回点検の計画にも活用できます。

 

さらに、点検だけでなく、消耗品交換や故障修理、部品調達、緊急対応まで依頼できる業者であれば安心です。台風接近時には依頼が集中する可能性があるため、災害時の連絡体制や対応エリアについても事前に確認しておきましょう。

 

 

2-2. 非常用発電機の点検費用を左右する要因

非常用発電機の点検費用は、設備の出力や台数、設置場所、点検内容によって異なります。外観確認や始動試験を中心とした点検と、測定機器を使用する詳細点検、負荷をかけて性能を確認する試験では、必要な作業時間や人員が変わります。

 

屋上や地下機械室など、搬入や作業が難しい場所に設置されている場合は、追加費用が発生することもあります。また、バッテリー、エンジンオイル、冷却水、フィルターなどの交換が必要になれば、部品代や作業費も加算されます。

 

見積もりを比較するときは、金額だけでなく、点検項目、負荷試験の有無、報告書作成費、出張費、部品交換費が含まれているかを確認してください。安価な見積もりでも、必要な点検が含まれていなければ、十分な災害対策にならない可能性があります。

 

 

2-3. 台風シーズン前に実施したい災害対策

非常用発電機の点検とあわせて、停電時の運用方法も確認しましょう。特に重要なのが、必要な連続運転時間に対して燃料が十分に確保されているかという点です。燃料の保管量だけでなく、長時間停電した場合の補給方法や供給業者の連絡先も整理しておく必要があります。

 

発電機周辺では、浸水、雨漏り、飛来物、強風による破損の危険がないかを確認します。給排気口の前に物を置かず、避難通路や点検スペースを確保することも重要です。

 

また、停電時に誰が状況を確認し、どの設備へ優先的に電力を供給するのかを決めておきましょう。操作手順や緊急連絡先を見える場所に掲示し、担当者が不在でも対応できる体制を整えることで、実際の災害時の混乱を減らせます。

 

 

2-4. 点検を依頼するタイミング

非常用発電機の点検は、台風が接近してからではなく、台風シーズンに入る前に行うのが理想です。「最後に点検した時期が分からない」「長期間運転していない」「始動に時間がかかる」「異音や警報表示がある」といった場合は、早めに専門業者へ相談してください。

 

設備の状態によっては、部品の取り寄せや修理に時間がかかることがあります。余裕を持って点検することで、不具合が見つかった場合でも台風接近前に対処しやすくなります。

 

 

2-5. まとめ|事前の点検が確実な災害対策につながる

非常用発電機は、企業や施設の安全と事業継続を支える重要な設備です。しかし、設置しているだけでは、停電時に確実に動くとは限りません。定期的な非常用発電機の点検に加え、燃料確保、浸水対策、緊急時の運用手順まで確認しておくことが、実効性のある災害対策につながります。

 

「点検が必要か判断できない」「法定点検の対象か確認したい」「費用の目安を知りたい」という場合は、専門業者の点検・見積もり相談を活用しましょう。台風シーズンが本格化する前に設備の状態を把握し、万一の停電に備えることが大切です。

 

 

 

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