2025.11.18
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非常用発電機を動かしたら異音が!? 故障サインの見抜き方

目次
非常用発電機から異音!? その原因と放置の危険性
「いつも通り試運転しただけなのに、カタカタと音がする」「金属がこすれるような異音がした」──。
このような経験はありませんか?
非常用発電機は普段は動かさないため、久しぶりに運転したときの異音は、故障の“前兆”である可能性が高いです。
特に、企業や施設の防災設備として設置されている非常用電源は、停電時に確実に稼働することが求められます。
そのため、異音を聞き逃さず、早めに点検・メンテナンスを行うことが重要です。
■ 異音が発生する主な原因
1.ベルトの劣化や緩み
「キュルキュル」「ギーッ」といった高音が出る場合は、ファンベルトや発電機ベルトの摩耗・劣化が原因の可能性があります。
長期間動かしていないと、ベルトが硬化・伸びてスリップ音を発生させます。
放置するとベルトが切れ、発電機が停止してしまうおそれがあります。
2.オイル不足や潤滑不良
潤滑が不十分になるとピストンや軸受が摩耗し、最悪の場合、エンジン焼き付きに至るケースもあります。
非常用発電機 は、運転時間や使用年数に応じたオイル交換が欠かせません。
3.燃料系統の詰まりや噴射不良
燃料タンク内の劣化や水分混入、フィルターの詰まりなどが原因で、燃焼が不完全になっている可能性があります。
放置すると始動不能や黒煙の発生につながるため、定期的に燃料系統の洗浄・入れ替えが必要です。
4.エンジン内部・軸受けの摩耗
エンジン内部より普段と違う打撃音が断続的に聞こえる場合は、ピストンピンやクランクシャフトなどの摩耗が疑われます。
この段階ではすでに内部部品が損傷している可能性が高く、早急な整備が求められます。
■ 異音の種類で見抜く故障サイン
異音は「どこかの部品が助けを求めているサイン」です。
金属がこすれる高音は潤滑不足、周期的な打音はベルト系統、ガタガタとした振動音はマウントや軸受の緩みが多く見られます。
また、異音と同時に排気色の変化(黒煙・白煙)が見られる場合は、燃焼状態が悪化している証拠です。
こうした小さな変化を放置すると、次に起動したときにはすでに「動かない状態」になっていることも少なくありません。
■ 異音を放置する危険性と早期点検の重要性
非常用発電機は“万一の時に確実に動く”ことが最も重要です。
しかし、異音を放置するとエンジン内部の摩耗が進み、修理ではなくエンジン載せ替えレベルの高額費用に発展することもあります。
また、部品が破損して火花が発生したり、燃料系統のトラブルが引火したりといった安全上のリスクもあります。
こうしたトラブルを防ぐためには、定期的な非常用発電機 点検・整備が不可欠です。
専門業者による振動測定や異音診断、運転テストを行うことで、
目に見えない劣化を早期に発見し、修理や部品交換で大きな故障を未然に防ぐことができます。
異音は「壊れる前のサイン」。
違和感を感じた時点で、できるだけ早く専門業者へ相談することが、
結果的にコスト削減と安全確保につながります。
次に、法定点検の内容や、業者選び・費用の目安について詳しく解説します。
法定点検・業者選び・費用の基礎知識

非常用発電機の異音やトラブルを未然に防ぐためには、定期的な点検・メンテナンスが欠かせません。
特に、消防法等によって義務付けられている「法定点検」は、
設備を安全かつ確実に稼働させるための最も重要なプロセスです。
ここでは、点検内容の基本から業者選び、費用の目安までをわかりやすく解説します。
■ 法定点検とは? 企業や施設が守るべきルール
非常用発電機は、防災設備の一部として「消防法施行規則」に基づき、
6か月に1回の機能点検と1年に1回の総合点検が義務付けられています。
この点検では、エンジン・燃料系・電気系統などの動作確認に加え、
自動起動試験や制御盤の動作確認まで細かくチェックします。
■ 異音トラブルを防ぐための非常用電源メンテナンス
法定点検では主に法規上の動作確認が行われますが、
実際にはそれだけでは微細な異音や劣化の兆候を見逃してしまうことがあります。
そのため、多くの企業では法定点検に加えて、
年1~2回の「自主メンテナンス」や「予防点検」を実施しています。
例えば、
・エンジンオイルやフィルターの交換
・燃料タンクや配管の清掃
・バッテリー電圧・電解液の点検
・ベルト・ホース類の張りや亀裂の確認
・防振ゴムやマウントの緩み点検
これらを定期的に行うことで、
「異音がしてから」ではなく「異音が出る前」にトラブルを予防することができます。
とくに非常用発電機の点検・整備を専門とする業者では、
運転中の振動・音・温度変化をデータで管理し、
将来的な故障リスクを“見える化”する診断サービスも行っています。
■ 信頼できる点検業者の選び方
非常用発電機の点検・整備を任せる業者を選ぶ際は、
「価格」だけでなく「技術力」と「体制」で判断することが重要です。
特に確認すべきポイントは以下の3つです。
1.有資格者の在籍
消防設備点検資格者や自家用発電設備専門業者が在籍しているか。
資格を持たない業者では、法定点検の報告が正式に認められない場合があります。
2.メーカー対応力と実績
自社で扱う発電機メーカーに対応しているか、
また医療機関・工場・商業施設など、自社と同規模の設備実績があるかを確認しましょう。
3.報告書の内容とアフターサポート
点検後に写真付きの報告書や改善提案書を提出してくれる業者は、
信頼性が高く、次回の点検にも活かせます。
■ 点検費用の目安とコストを抑える工夫
非常用発電機の点検費用は、発電機の出力・設置場所・点検内容によって変わりますが、
おおよその相場は次の通りです。
・小規模施設(10~50kVA): 10~20万円前後/回
・中規模施設(100~200kVA): 10~20万円/回
・大規模設備(500kVA以上): 20万円以上/回
負荷試験や部品交換を含めると追加費用が発生します。
■ まとめ|異音を感じたら、まずは点検相談を
非常用発電機の異音は、「壊れる直前のサイン」です。
音の種類や大きさにかかわらず、早めの点検が結果的にコストを抑え、
トラブル発生時の損害を防ぎます。
大竹建機産業株式会社では、
法定点検から異音診断、緊急対応までを一貫して行うトータルメンテナンス体制を整えています。
「最近、音が気になる」「前回の点検から1年以上経っている」という方は、
ぜひ一度、点検・見積もり相談をご利用ください。
設備を「動かすこと」よりも、「確実に動かせる状態を保つこと」。
それが、企業と社会を守る第一歩です。
非常用発電機や電源設備のことなら、大竹建機産業株式会社にお任せください!
非常用発電機は「いつ必要になるかわからない設備」だからこそ、正しい知識と確実な点検技術が必要です。
大竹建機産業では、多様なニーズに対応し、特に官庁向けには厳格な法令基準をクリアしたサービスを提供。民間企業には柔軟かつ効率的なソリューションを提案し高い評価を受けています。消防法等に基づく法定点検はもちろん、燃料劣化・バッテリー・自動起動装置などの劣化診断・負荷試験・運転確認までワンストップで対応しています。
そして一度きりの点検で終わらせるのではなく、お客様の設備を長く安全に運用できるよう、安心のアフターフォロー体制も整えています。 建物の規模や用途に合わせた最適な点検プランを提案し、コストと安全性のバランスを重視したメンテナンスをご提供しています。
「非常用発電機が動くか不安」「点検時期を過ぎてしまった」「どこに頼めばいいかわからない」・・・
そんな時は、ぜひ一度大竹建機産業までご相談ください。
経験豊富な有資格スタッフが現場に伺い、設備の状態を丁寧に確認し、最適な改善策をご提案します。
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